映画 雨男晴れ女 eiga worldcup2021 自由部門第一次審査員のコメント


東京都 映画 雨男晴れ女予告編26:01
日本工業大学駒場高等学校映画愛好会冨田響
「別にいいよ。」そう言って文化祭実行委員になってしまったけど女子と一緒なのはうかつだった。中二のあの日から高一の今まで僕は根暗な雨男。朝倉こよみは晴れ女。うるさいな。すっかり手に馴染んだ傘も今は重い。

自由部門第二次審査員からのコメント
稲垣尚夫 (美術監督/日本映画大学客員教授)
ザーザーくんが面白かったなぁ・・・
発想もいいですね。映画界にも雨男や晴れ女はいます。
現場に来ると雨が降り出すプロデューサー、雨が降っていても女優浅田美代子が来ると晴れるし・・・
松本壮史 (CM、MV、ドラマなどの映像監督)
主人公のキャラクター造形、言葉の発し方や目線の動かした方など細部に「陰キャ」のリアリティを感じてとても良かったです。雨と晴れの精霊が対面し合うシーンはとてもユニークでした。雨と晴れということが大切なテーマだと思うので(せめてラストシーンだけでも)天候を何よりも優先して撮影するべきだったと思います。
奥田誠治 (松竹(株)映像企画部エグゼクティブプロデューサー)
ザーザーというキャラクターが非常にシンプルでしたが良かった。身近に起きた出来事だがちゃんと伝わってきた。非常にかわいらしいお話でした。
掛須秀一 (編集・ポストプロデューサー)
面白いストーリーだと思ったが原作があったんだね。
編集のテンポが悪すぎ。セリフの間が悪すぎ。
ノイズの整理をしよう!
 雨降らしにチャレンジしたのは一目置くが、せめて足元濡らしはしてほしい。
伊豆田廉明 (録音技師)
実際に主人公の内面に響いている声だということがしっかりと表現されていました。雨の音で場面の移り変わり、心の機微がつたわりました。声が二重に聞こえてしまっているので、ワイヤレスマイクの音をフレーム単位で調整(位相合わせ)する必要があると思いました。マイクになるべく不必要なノイズが乗らないようにできると尚良い。
竹嶋和江 (フリーアナウンサー、フリーライター)
構成がしっかりしていてストーリーが上手くできている。でもセリフがちょっと今の高校生っぽくないのはどうしてだろう? と思っていたら原作があるのですね。原作と同様、透明感のある世界が描かれていてキュンキュンしました。ほぼ原作に忠実に描いているようですが、モノローグの入れ方は映像向きに変える必要があります。漫画とは違い、映像では他の人物とのセリフとかぶると聞こえにくくなったり、セリフなのかモノローグなのかわからなくなったりするからです。ザーザーの絵を書くシーンは原作よりずっと面白くなっていました。
篠本賢一 (俳優・演出家)
ザーザーという存在をアニメーションで表現しているところが斬新、楽しく見ることができた。ナレーション、ザーザー、どれもたかのぶの心の声のような気がする。そのような分裂が揺れ動く心をうまく表現できている。雨と晴れでキャラクターをつか分けているところもいい。最後の雨男と晴れ女のやりとりは爽やかな感動があった。
田中一成 (撮影監督)
晴れているのに傘を持って雨の中のお芝居をしているのが大変気になった。撮影では露出をオートで撮影していて、画面が明暗を起こすのが気になる。話は面白いのだが、細部のリアリティをこだわると作品のクオリティが上がるのではないだろうか。撮影の基本であるレベルが曖昧であったり、フォーカスであったり、露出などもう少し努力してほしい、
スインギー奥田 (ドラマー&打楽器奏者)
カット割カメラワークが雑、録音バランス悪すぎ整音しないのですか?雨降インサートもっと効果的に入れたら格段に良くなると思います。エンディングの音楽のテンポ感で全編動いて入れば印象が全然変わると思います。
自由部門第一次審査員からのコメント
伊藤佑里香 (映画ワールドカップOG)
 「雨男」を体現したようなたかのぶの根暗な性格も、こよみの太陽のような明るさも、登場人物全てが愛おしく、最後まで楽しんで見ることができる作品でした。
 もちろん、ザァーザァーのキャラクターもどこか憎めなくて引き込まれるものです。
 物語の中で天気は、人物の心情を表すものとして用いられますが、この作品では天気によって作品の起伏が作られているといった倒錯的な演出がされており、その点も興味深いと感じました。
 原作のある作品ではありますが、漫画と映画はそもそもメディアは全く異なります。
 面白い話が用意されていたからといって面白い作品になるわけではありません。
 映像作品として何を映すのか、台詞はどう変わるのか、役者をどう魅せるか、そこにセンスが問われます。
 そう意味で、この作品は映画自体としてのクオリティが高く、確かな技量を感じる作品であったと思います。
 特に、明確なきっかけや理由づけなしに、人が人に惹かれてく様を描写するのは、人物同士が積み重ねた時間を映像の中でコンパクトに描く必要があり難しいのですが、そつなくこなしていた印象があります。
 これら強みを武器に、これからもキャッチーで人間味あふれる素敵な作品を作り続けてください。
 次回作が楽しみです。
齋藤竜一 (映画ワールドカップOB)
 物語自体はコメディーチックだがストーリーと手際の良い構成が功を奏し、恋愛要素を含めてドラマとして成立している。
 ピンボケや、スマホで撮ったためか動画の縦横比が変わっているのはどうも気になってしまうが、中でも12:10辺り。
 カメラマンは撮影中に三脚を触ったりして衝撃を与えてしまうのには気をつけてもらいたい。
 原作があるとは言え、それを題材にして許諾を得て映像化した行動力と実力は大いに称賛に値します。
 後は映画を撮るシーンに関しては間延びしている感があったので様々なロケーションで撮ると尚良かったかも知れません。
 しかし正直なところ個人的には今大会ベスト3の大いに好きな一作でした。
 ファンです。
 花火大会に行くシーンも観たかったなぁ、というのはファンの願望です。
 いや非常に良かった。
 製作お疲れ様でした。
深瀬大明 (映画ワールドカップOB)
 雨の表現方法は、ホースで頑張ったりエフェクトを貼ったりするのと併用して実際の雨にロケを決行していたのが興味深いです。
 前者では周囲が傘をさしていなかったり路面が乾いていたり難しい部分ももちろんありますが、画の繋ぎや効果音が一役買って物語に没入するには充分でした。
 原作を用いたことが上手く活かされていて、スト―リー全体が引き締まっていたように感じます。
 演技は特に声の使い方に思い切りがあり、耳あたりも良いです。
 あとは編集時で切り貼りの間が取れるとより聞きやすくなると思います。
 せっかくなら雨の降る校舎もどこかで採用して良いかもしれないですね
山田英久 (NPO法人映画甲子園専務理事)
 雨という自然現象をきっかけに、二人の感情の距離感を描いた作品。妙な雰囲気があり、次への展開を期待が広がる。最後の晴れ女の積極性も光る。
西村昌巳 (NPO法人映画甲子園常務理事)
 爽やかなラブコメ。最後で2人が「晴れ女」「雨男」と指を指して笑い崩れるシーンはとても印象に残ります。このシーンのためにこの映画があると言っても過言ではないくらいいいシーンです。
 カメラのフォーカスが甘かったり、編集が雑なところもありましたが、それらの難点をどうでもよいと思わせてくれるような笑顔でしたね。
自由部門第一次審査員(演技担当)からのコメント
広田豹 (俳優、演出家、アクティングコーチ)
 たかのぶ、こよみとも、自然な演技でたいへん好感を持ちました。俳優同士のコミュニケーションもとれており、感情の起伏もあって飽きさせません。
 
 ザーザーとハレハレの声をやっているのが、たかのぶ役と同一人物とは驚きました。ボイスチェンジャーとかを使っているのでしょうか?だとしても上手なセリフまわしです。ただ、実写部分と音がかぶさる部分は技術的には工夫の余地があるでしょう。ザーザーの声を聞こうとすると人物の声が聞き取れず、人物の声に集中するとザーザーの声が聞き取れませんでした。
 
 原作がある作品というのは、このコンテストでは珍しいですが、大いにアリだなと思いました。
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